ファッション

今後注目のブランド「エバーレーン」のビジネスモデルとは

感度の高いミレニアル世代の中で、人気が出てきているブランド「エバーレーン(Everlane)」。人気の理由は何なのかを、エバーレーンのビジネスモデルを深掘りすることで探りました。

エバーレーンがビジネスをする上で徹底しているスタンスは、これからのファッションブランドのあるべき姿だと思います。

アパレル業界で働いている方や、ファッションを楽しんでいる消費者の方々に、エバーレーンが取り組んでいることを知ってほしい、こういうブランドがあるんだと認知してほしいという思いを込めて記事を作成しました。

知る人ぞ知るD2Cブランド「エバーレーン」とは?

出典:https://www.altavia-group.com/en/

2019年12月2日に発売されたWWDジャパン2019 vol.2114の紙面によると、SNS世代のファッション系専門学校生約1600人に「気になるD2Cブランドは?」という質問をしたところ、2位に選ばれたのが「Everlane(エバーレーン)」でした。

ファッション感度の高いミレニアル世代を始め、今注目されつつあるエバーレーンとはどんなブランドなのか?またエバーレーンが注目されつつある理由は何なのか探っていきましょう。

シンプル×クリーンな商品をつくるエバーレーン

出典:https://www.thefashionlaw.com/

2011年11月にサンフランシスコで登場したブランド「エバーレーン」。デザイン性があり高品質な衣服・雑貨を、手ごろな価格かつオンラインストア限定で販売を始めたブランドです。現在はアメリカに数店舗を構えていますが、今でもオンラインストアでの販売をメインとしています。

デザインは、シンプルでトレンドを追いかけないものが多い印象です。エバーレーンの洗練されたデザインとクリーンな色合いは海外ブランドらしく、日本のショッピングセンターでは見かけないようなブランドです。

エバーレーンのビジネスモデルはオンラインSPA(D2C)

エバーレーンは、オンラインSPAといわれるビジネスモデルで事業拡大を図っています。オンラインSPAとは、中間業者を介さずに自社で企画した商品を、店舗ではなくオンラインサイトで販売し、企画・生産〜販売まで一貫して自社のみで行うビジネスモデルのこと。

このビジネスモデルを採用することで、

①中間マージンをカットし、コスト削減できる
②消費者の購買動向を、直に感じることができる
→商品企画に反映させやすい
③生産側(工場)との意思疎通がしやすい

などのメリットがあることが特徴です。

このビジネスモデル「オンラインSPA」を採用するブランドは、D2Cブランドとも言われています。

今後注目のブランド「エバーレーン」のビジネスモデル

エバーレーンが注目されつつある理由は、デザイン性・オンラインSPAだけではありません。理由は、エバーレーンのビジネスモデルとスタンスに隠されています。

ここでは「なぜここまでエバーレーンは注目されつつあるのか」を、エバーレーンの4つのビジネスモデルから分析していきます。

エバーレーンのビジネスモデル1. 徹底された透明性

出典:Everlane公式ウェブサイト

エバーレーンは、それぞれの商品でかかっているコストの透明化をしているのが特徴です。業界人からしたら信じられないほど、アパレル業界のタブーを破ってビジネスをしている感が満載ですよね。

品質に伴わない価格設定でファッションビジネスをしている企業がいる中で、コストを見える化してくれるのは、私たち消費者からして信頼度がとても高いと思います。

エバーレーンのビジネスモデル2. 生産国・工場の見える化

出典:Everlane公式ウェブサイト

エバーレーンの魅力は、商品生産で使用している工場を見える化していること。公式ウェブサイトの「Our factories」というページにて、工場1つひとつの魅力や、出会ったきっかけ、素材について、オーナーについてなどを紹介しています。

エバーレーン – Our factories

また、信念を持った工場選びもエバーレーンの魅力の1つ。エバーレーンは低コストで作れる工場を探すのではなく、信頼のできる工場を選んでいるようです。なのでエバーレーンが取引している工場は、全て有名ブランドのアイテムを作っている工場なのだとか。

出典:Everlane公式ウェブサイト

さらに、各工場で適正賃金や適切な労働時間、労働環境などの評価をするコンプライアンス監査を実施していて、エシカル面の評価で90点以上取ることを目標にしています。

個人的な感想を挟むと、このことを知ったとき「どんな工場で生産されているのか知ることができて、工場とフェアな取引が行われているエバーレーンのようなブランドで買い物をしていきたい」と感じました。

エバーレーンのビジネスモデル3. ずっと使えるものを提供

出典:Everlane公式ウェブサイト

ずっと使えるクオリティのものを提供しているのが、エバーレーンの特徴でもあります。そのことに関して、エバーレーンの公式ウェブサイトでは下記のように記載されています。

私たちの商品は、トレンドを追ったデザインではありません。それは、私たちの商品をお客様に何年も何十年も着ていただきたいからです。
引用:Everlane公式ウェブサイト

このようなスタンスの元、エバーレーンは最高級の素材を使っていて、信頼できる工場とともにクオリティの高いものづくりを実現しています。

エバーレーンのビジネスモデル4. 小ロット生産


そしてエバーレーンは「小ロット生産」をしているブランドです。小ロット生産をすることによって、在庫を抱えないビジネスを行っています。そして商品を売り切るために、意図的に予測より少ない数量を生産しているのだそう。

そして在庫を抱えないかわりに、ほぼ毎週新作をリリースするという、ファストファッションのようなビジネスモデルを実現しています。

エバーレーン 公式HP

適正価格で買う時代にシフトしている

ソーシャルメディアの普及によって、今まで企業が隠したい内容が浮き彫りになる時代。そしてミレニアル世代は、ラグジュアリーなものを持ちたい気持ちよりも、社会的に考慮されているものを好む傾向にあります。

これから企業は、いかに見える化して消費者の信頼を勝ち取るかが、ブランド存続のカギとなるのではないでしょうか。

そして私たち消費者は、ブランドイメージやデザイン性で自分が着る服を選ぶのではなく、そのブランドはフェアなビジネスをしているかどうか、価格は適正かどうかを考えて、実際に購入していくようにしたいですね。自分のお金をどこに落としたいかを意識して買い物をすると簡単かもしれません。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です