最近ファッション雑誌やメディアなどで、よく耳にする”サスティナブル”。

  • サスティナブルファッションって?
  • どんな条件を満たしていたら、サスティナブルファッションなの?
  • サスティナブルを意識しているブランドは?
  • わたしたちは一体、何をしたらいいの?

そんな、サスティナブルファッションについての悩みを一気に解決するために、記事を作りました。

CONTENTS

最近よく耳にする「サスティナブル」とは?


まずは、”サスティナブル”の言葉の意味について、みていきましょう。

サスティナブル(sustainable)
持続可能であるさま。特に、地球環境を保全しつつ持続が可能な産業や開発などについていう。「サステイナブルな社会作り」
引用ーコトバンク

辞書だとこんな感じで、「一体、持続可能とは…」となりますね。

要は、2015年に国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の17の国際目標を達成するための活動=サスティナブルです。

出典:外務省

大きく分けて①環境②人権③平和があり、もちろん「無駄を出さず地球を大切にする」「不当な労働を強いていない」はサスティナブルな活動になりますが、「ジェンダー平等にする」「技術革新の基盤をつくる」なども、サスティナブルな活動となるのです。

ファッションにおけるサスティナブル

それでは、ファッションにおけるサスティナブルとは何でしょうか?

代表的なことだと、

・環境に配慮したものづくり
・公平な雇用形態、安全な職場環境
・アニマルライツ(動物の権利)

だと思います。

お店に並んでいるファッションアイテムは輝いていて、洋服を着るとハッピーになったり、自信がついたりしますよね。

私がファッション業界で働いていたときに実際に見て感じたことをシェアすると、工場内には有害物質が流れており靴を履いていないといけない環境。そんな中、現地のスタッフや子供は裸足で歩き回っています

背景を見てみると、華やかなファッションとは全く異なる事実があるのです。

サスティナブルファッションの条件

多くのブランドがサスティナブルを打ち出しはじめていますが、グリーンウォッシングといって環境配慮をしているように装いごまかす企業があるのも悲しいですが事実です。

そんな中、私たちがより正確に判断をしてファッションアイテムを購入できるように、「サスティナブルファッションといえる条件」を5つ紹介します。

サスティナブルファッションの条件1. アニマルフリー

ファッションアイテムに使われているリアルファーは、動物たちを数ヶ月間せまいゲージの中で飼育し、時期がきたら殺して剥がしたものです。ひどいときだと、生きたまま剥がすこともあるよう。

アンゴラ・フェザー・ダウン・ウールなど、実際の過程を知りたい方は、ぜひご自身で調べてみてください。私は実際に調べてみて、リアルファーは今後購入しないと決めました。

サスティナブルファッションの条件2. オーガニックコットン

オーガニックコットンを収穫するまで、雑草の管理をし、害虫やカビからコットンを守り、収穫できるのはごくわずか。オーガニックコットンは、時間も手間もかかる、かつ少量収穫なんです。

プチプラで購入ができる商品に使われているコットンは、手間のかかる工程を楽にするために化学肥料と農薬が使用されています。その理由で、たくさんコットンが収穫できて安いアイテムをつくることができるのです。

しかし化学肥料や農薬を使用することで、亡くなってしまう農家の人がいるのが事実。また化学肥料などを借金して購入するも、販売価格が安くなっていることなどの理由から、自ら命を絶ってしまう農家の人もいます

サスティナブルファッションの条件3. フェアトレード


言葉の定義から、理解していきましょう。

フェアトレード(fair trade)
伝統的な手工芸品や農産物を公正な価格で取り引きし,企業や地主などから不当な搾取を受けている発展途上国の人々の経済的・社会的な自立を支援する運動。
引用ーコトバンク

噛み砕いて説明します。

例えば、こんな状況。

「高い技術で高いクオリティを求めているけど、ものを生産している発展途上国の工場には、従業員が生活できないくらいの安い賃金を払っている」

これは、フェアな取引ではありませんよね。

先進国の人たちがプチプラファッションを楽しむために、発展途上国の人たちは貧困に苦しみながら、労働環境が悪く低賃金の職場で身を削って働いていており、人間の基本的な権利が奪われているというわけです。

「そんなこと、起きてるはずがない…」そう思う人がいるかもしれませんが、ファッション業界の裏側では、実際に起きている事実です。

サスティナブルファッションの条件4. リサイクル

リサイクルとは、言わずと知れた「不用品や廃物を再生して、再利用すること」です。現在ではリサイクル品を使ってファッションアイテムを作り、販売している企業が増えてきています。

例えば、20〜30代の女性をターゲットとしてアイテムを展開している「LOWRYS FARM(ローリーズファーム)」では、リサイクルポリエステルを使用したパンツを販売しています。

ストリートカルチャーとエレガンスを組み合わせたスタイリングを提案している「SNIDEL(スナイデル)」では、2019年8月に店舗をサスティナブル仕様に変更しており、天井にはリサイクル可能の素材を使用していますね。

サスティナブルファッションの条件5. アップサイクル

アップサイクルとは、廃棄物や不要なものを使用し、より良い品質で価値の高いものを生み出すこと。ファッション業界で、アップサイクルを取り入れている企業は、まだまだ少ないのではないでしょうか。

日本を代表するセレクトショップである「BEAMS(ビームス)」からは、2017年10月より、ビームスが抱えた在庫を使用し、新しい価値のあるアイテムを創り出して”1点もの”としてよみがえらせるブランド「BEAMS COUTURE(ビームス クチュール)」を立ち上げています。

【日本編】サスティナブル意識のあるファッションブランド

ここからは、サスティナブル意識のあるファッションブランドを、日本編と海外編でご紹介していきます。「ハイブランドではなく、手の届きそうなブランド」「サスティナブルだけど、おしゃれ!」ということを意識して、ブランドをピックアップしています。

日本のサスティナブルブランド1. Enter the E

人や環境に配慮した洋服だけを集めたブランド「Enter the E」。

人や環境に配慮しながらも、デザイン・品質・経済性を兼ね備えたアイテムを、世界中から集めています。サスティナブルを意識しながらも、デザイン性の高いファッションが楽しめるなんて、最高ですよね。

公式オンラインストアhttps://store.enterthee.jp/
参考価格ニット ¥12,700(税抜)

日本のサスティナブルブランド2. Re:EDIT

サスティナブル意識のあるブランド「Re:EDIT(リエディ)」。リエディは、お手頃価格でサスティナブルファッションを楽しめるのが魅力です。

リエディを運営している会社が、サスティナブル活動をしているのが特徴で、地域貢献するために日本で生産していたり、土に返る服を作ったりしています。

公式オンラインストアhttps://reedit.jp/
参考価格ニット ¥2,690(税抜)

日本のサスティナブルブランド3. MES VACANCES

「MES VACANCES(ミヴァコンス)」は、女優の柴咲コウさんが立ち上げたサスティナブルブランド。

ガーリー×フェミニンなデザインで、大人女性向けのファッションという印象。サスティナブルな素材にとことんこだわっているようで、環境への配慮がされています

アイテム説明をみると、商品価格も納得しそうです。

公式オンラインストアhttps://mesvacances.online/
参考価格ニット ¥25,000(税抜)

日本のサスティナブルブランド4. ユニクロ

「UNIQLO(ユニクロ)」は、皆さんがご存知の企業ですね。2019年10月に、柳井社長は「サスティナブルであることは、すべて優先する」と宣言しています。

日本を代表するアパレル企業であるユニクロは、今後よりよい方向へ進んでいきそうです。

公式オンラインストアhttps://www.uniqlo.com/jp/
参考価格ニット ¥1,990(税抜)

【海外編】サスティナブル意識のあるファッションブランド

海外のサスティナブルブランド1. Reformation

ロサンゼルスに拠点を置くブランド「Reformation(リフォメーション)」は、オンラインストア上で、どんな素材を使っているのかを公開していたり、工場で働く人たちのビデオを紹介していたりと、透明性の高いブランドです。

“Being naked is the #1 most sustainable option. We’re #2″は、リフォメーションのキャッチコピー。「一番環境にやさしいのは、何も着ないこと。私たちは2番目ね。」という意味です。


またそれぞれのアイテムページでは、二酸化炭素・水・廃棄物がどれだけ抑えられているかを数値化して見える化しています。ここまでクリアなブランドは、まだ日本にはないですね。

公式オンラインストアhttps://www.thereformation.com/
参考価格ニット ¥17,500(税抜)

海外のサスティナブルブランド2. Everlane

「Everlane(エバーレーン )」は、サンフランシスコ発のブランド。デザイン性が高く、どの工場でアイテムを作っているか、その工場の魅力などを紹介し、クリアにしています。

そして、1つの製品あたりにかかったコストをすべて見える化しているのが魅力。何にいくらかかっているか知ることができますね。

詳しくは、別記事でエバーレーンについて詳しく書いているので、ぜひ読んでみてください。

公式オンラインストアhttps://jp.everlane.com/ja-jp/
参考価格ニット ¥6,600(税抜)

海外のサスティナブルブランド3. Ganni

エッジの効いたデザインが魅力の、コペンハーゲン発ブランド「Ganni(ガニー)」。

リフォメーションやエバーレーンのように、サスティナブル活動を前面に打ち出しているわけではありませんが、サスティナブル活動を最優先してファッションビジネスを行っているブランドです。

公式オンラインストアhttps://www.ganni.com/en/home
参考価格ニット ¥18,000(税抜)

海外のサスティナブルブランド4. Mara Hoffman

2000年に、ロンドン・セントマーチンズで服飾デザインを学んだマラ・ホフマンが立ち上げたブランド「Mara Hoffman(マラ ホフマン)」。

デザインに凝ったものが多く、2015年から「環境に優しく」をテーマに、服づくりをしています。サスティナブルな素材を使い、かつスタイリッシュなアイテムが揃っていて、とても魅力的です。

公式オンラインストアhttps://www.marahoffman.com/
参考価格ニット ¥38,800(税抜)

海外のサスティナブルブランド5. Christy Dawn

「Christy Dawn(クリスティ ダウン)」は、LA発のブランド。「毎日着たいと思うドレスを創りたい」をコンセプトとして、アップサイクルをベースにものづくりをしているブランドです。

「アップサイクルとはなんぞや…?」ということについては、サスティナブルファッションの条件5で説明しましたね。(読み逃した方は、上をチェックしてみてくださいね!)

クリスティダウンのアイテムは、ドレス以外にも幅広くそろっていますよ。

公式オンラインストアhttps://christydawn.com/
参考価格ニット ¥36,000(税抜)

私たちは結局なにをしたらいいの?

「サスティナブルファッションの条件や、サスティナブルを意識しているブランドは分かったけど、わたしたちは一体どうしたらいいの…!」

そんな疑問を解消すべく、「わたしたちにできるサスティナブル活動」を紹介します。

服は捨てない!フリマアプリで売るかリサイクルを


もうやってるよ!という声が聞こえてきそうですが、一番簡単に行動に移しやすいことは、服は捨てずに売るかリサイクルするということ。今はフリマアプリがたくさんあって、売るとお金にもなるので、行動しやすいのではないでしょうか?

ボロボロの服で、誰にも譲れなさそう…そんなときはリサイクルを。衣類の引き取りをしているショップも増えてきましたよね。

サスティナブル意識のあるファッションブランドで買う


ショッピングをするときに、サスティナブル活動をしているブランドで買うという選択をすることも私たちができることの1つです。

今回の記事で、サスティナブル活動をしているファッションブランドを合計9つ紹介しているので、参考にしてみてください。

気になったブランド・商品の背景を調べてみる

気になるブランドや買いたい商品を見つけたら、そのブランドは、どんなサスティナブルな活動をしているのかを調べてみることは大切です。

自分で調べるのは少しめんどくさい気がしますが、わたしたち消費者は「自分のお金をどこに落とすか」を考えることが大事な気がします。

エシカルファッションは最高にクールだ!

エシカル=ファッションがダサいというイメージがある方も多いはず。私もそう思っていた1人でしたが、「デザイン性が高い+サスティナブル」なブランドが増えてきています。

先ほども言いましたが、私たちは「どこにお金を落とすか」を決める権利がある。ファッションを楽しむのなら、地球や動物に配慮して、発展途上国の人に少しでも貢献できる方法を選んでいきたいですね。

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