こんにちは、seimu(@_weirdgal)です!
今回は、MD(マーチャンダイザー)に未経験からなる方法について。
「MDって実際どんな仕事内容?」
「未経験からMDになれるの?MDになる方法が知りたい」
「MDになりたい!けど、向いているかな?」
そんな疑問を解決するために、MDのもとでMDアシスタントとして働いてきた経験を活かして、噛み砕いて説明していきますよ。
結論からいうと、未経験からMDは目指せます。
最後の方に、未経験からMDになる方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
CONTENTS
アパレル企業のMD(マーチャンダイザー)とは
アパレル業界でのMDとは、マーチャンダイジング(Merchandising)をする人のことをいいます。
アイテムを店舗・ECで売っていくときに、「どんな商品を、いくらで、どのくらい、いつ、どこで、どうやって売っていくのか」を決めて実行する”ブランドの核”となる人=MDです。
詳しく説明すると下記のようになります。
適切な商品
年間を通して、どのような商品を何月にお店で展開していくのかを決めます。
決め方は様々ですが、代表的な例でいうと、①ブランドのコンセプトに合ったもの②これまで・昨年の同じ時期の売れ筋③今年のトレンドの3つの視点から商品構成を考えることが多いです。
適切な価格
商品ごとにいくらで展開するか決めます。これまでブランドで売れてきた値段や、顧客様が購入してくれる値段、競合他社が設定している値段などをベースに考えて決めていくのが一般的です。
適切な量
商品ごとの数量を設定します。数量の決め方としては、①毎年売れている定番商品(数多め)②今年のトレンド商品(普通〜少し多め)③お試し商品(少量)の3つが主ですね。
ちなみにお試し商品とは、「競合他社でホットな商品で、うちでもやりたいが顧客様や実売層に響く商品なのか…」というアイテムのこと。様子を見るために仕入れることがあります。
適切な時期
その商品をいつ展開するか決めます。わかりやすく言えば、販売が2週間ズレるだけで、売れるか売れないか決まります。なので、売れる時期に設定して展開してあげることが必要です。
適切な場所
店舗で売るのか、オンラインストアで売るのか、イベント会場で売るのか、など売り場を決めます。
店舗で売るにしても、VMDで目立たせて売るのか、ラックにかけて売るのかまで決めるのがMDの役割です。
販促
一般的に言われているMDの役割は、上の5つです。しかし、販促方法を決めるのもMDの大事な役割。
売りたい商品をノベルティと一緒に売って、より売れやすくしたり、SNSやモデルを使って商品を広める方法を選択したり…ということですね。
MDの1日を紹介!MDの仕事内容をもっと詳しく
上の章でMDの役割を説明しましたが、よりMDの仕事を理解できるように、「MDの1日の仕事」を作ってみました。
9:00 メールチェック
9:30 昨日売れた商品・店舗ごとの売上をチェック、分析
10:00 取引先の展示会に行って商品をピック
12:00 そのまま近くのレストランでLunch Time
13:00 ついでにルミネと百貨店に行きマーケティングリサーチ
どんなアイテムが売れているかチェック。
15:00 帰社。午前中ピックアップしたアイテムの数量・値段・納期などを
考えて取引先へオーダー!
15:30 中国の工場から納期が間に合わないとのメールが・・・。
生産担当に相談してスケジュールを変更する。
16:00 明日のモデルさんを使った撮影の準備!60コーデを組む。
18:00 店舗から不良品があるとの連絡が入る。
どうやって解決するか営業・生産管理・デザイナーと話し合って決める
19:00 帰宅
以上が、ほとんどのMDの仕事をまとめた1日の流れです。
職種の中で、一番仕事がたくさんある、決定権がある、メンバーとコミュニケーションを取りながら進めていかないといけない仕事になります。
MDに必要なスキルとは?
ここでは、MDに求められるスキルを説明していきます。もしも今、こんなスキル持ってないや…と思っても、MDを目指すうえで磨いていけば大丈夫ですよ。
MDに必要なスキル1. 高いコミュニケーション能力
アパレルメーカー本社での仕事は、とにかくトラブルがつきもの。
MDは次々と起きるトラブルに対して、取引先・営業・生産管理・デザイナーなどさまざまな人とコミュニケーションを取りながら、指揮をとり解決をしないといけません。
MDに必要なスキル2. 臨機応変に行動できる力
計画を立てて仕事を進めることはもちろん大事です。しかしMDの仕事は、工場の納期遅れや店舗での商品トラブルなど、思い通りにいかないことがほとんど。
その時々の状況に応じて行動できるスキルは必須となります。もちろん、経験値でカバーできることもあると思いますけどね!
MDに必要なスキル3. 分析能力
「アパレル業界で働くといったら、感性が大事なのでは…!」と思われがちですが、感性と同じくらいMDに求められるのが分析スキルです。
売上・客数・客単価・セット率・アイテムごとの構成率など、数字をみて分析できる力が必要ですよ。
MDに必要なスキル4. 高い感性
MDは消費者目線に立って考え、消費者が買いたいと思う商品を企画しないといけません。
トレンドを読み取るセンス、そして消費者の心を読み取る力は、大切なスキルです。
MDに必要なスキル5. 決断能力
冒頭でもいいましたが、MDはブランドの核となる立ち位置。
決断をして、自ら決めた方向にメンバーをまとめて引っ張っていく力が求められます。とても責任のある仕事ですよね。
MDに向いている人・性格
MDに向いている人1. コミュニケーションが好き・得意
MDは、とにかく人とコミュニケーションを取りながら働く仕事。
そのため、普段からコミュニケーションとるのが好き、または得意な方は、MD職に向いているかもしれません。
MDに向いている人2. ロジカルに考えるのが好き
MDはファッションセンスや感性が求められるかと思いきや、ロジカル思考がかなり必要になる仕事。(もちろんセンスも大事)
論理的に考えて行動に移すのが好きな方は、MDタイプの人かも。
MDに向いている人3. 好奇心旺盛・ミーハー
好奇心旺盛なのは、ずっとMDとして働くうえで、なんだかんだ一番大切なことかもしれません。
ファッション意外にも、色んなことに興味・関心を持てる人のほうがよいかもです。
MDに向いていないかも…な人・性格(※個人的見解です)
MDに向いていないかも…な人1. 内向的
MDは人と話して、トレンドや動向を探りに色んなお店を見て回って…と外部からの刺激がたくさん。
休日は家でゆっくり過ごしたい、1人の時間が一番大事などの内向的な性格の人よりは、色んなところに行ってみたい、人と話すのが好きといった外向的な性格の方が向いているのかも…と思います。
MDに向いていないかも…な人2. オン・オフ切り替えたい
トレンドや売れているブランドを知るために、メディアや雑誌、SNS、お店など色んなところから情報収集するのもMDの仕事です。
そのため、土日にショッピングに行ったり、最近流行りのカフェに行ったりと、オフの時間を使って行動することもしばしば。
オフは家でゆっくりしたい人や、世間のトレンドにあまり興味がない人は、もしかしたらMDに向いていないのかもしれないです。
MDに向いていないかも…な人3. ひとりでコツコツ進めたい
メンバーと、コミュニケーションを取りながら仕事を進めることは必須。
仕事はシングルタスクで、ひとりで黙々と進めるのが得意・好きなひとは、MDとして働くとしんどいかもしれません。
未経験からMDを目指す方法
未経験からMDを目指したい方におすすめなのは、MDアシスタントに就くことです。なぜなら、MDの仕事の一部を任されるから。少しずつMDの仕事を覚えていくことができますよ。
ただ、MDアシスタントの仕事を探そうとしても、MDアシスタント経験3年以上という経験を求められることがほとんど。私がMDアシスタントの仕事を探していたときは、この条件をクリアできずに苦労しました。
私はMDアシスタントをやったことがなくて、未経験でしたが、実際にMDアシスタントになることができましたよ!
転職サイトに登録したり、エージェントの人と話したりと行動することが大切かもです。
MDアシスタント経験者のわたしから一言
MDは責任が大きいし、フルコミットしなきゃだし、なかなか大変な仕事。
でも頑張って企画した商品がトレンドになったり、お客様がよろこんで商品を購入してくれたりしたときは、とてつもないやりがいを感じると思います。
向き不向きや仕事内容を知った上で、それでも「MDになりたい!」と思うのなら、ぜひ目指してみてくださいね!
皆さんの転職がうまくいきますように。